宮古島に伝わる厄払いの奇祭「パーントゥ」

沖縄県宮古島で行われる奇祭「パーントゥ」。
泥で全身を覆った神様が、集落を周り泥を塗りながら厄払いを行う伝統行事です。
旧平良市島尻と旧上野村野原に伝承されており、島尻地区は旧暦9月の2日間、上野地区は旧暦12月最後の丑の日に行われます。

島尻地区では、仮面をつけて全身に泥を塗りシイノキカズラの蔓草を巻きつけた3体の仮装神が出現します。パーントゥは厄払いの神として、泥をぬりつけることで、新築の家のお祓いや子供の無病息災を祈願します。ンマリガー(産まれ井戸)と呼ばれる井戸の底の泥を身に付けて奇声を発しながら各家を回ります。誰かれかまわず泥をなすりつける姿に、子供たちや観光客は悲鳴と笑い声を上げながら逃げ回ります。一般に有名なのはこちらのパーントゥです。

上野野原(うえののばる)地区では、男子小学生1人が仮面をつけ、その後ろに太鼓を叩く人、ほら貝を吹く人、クロツグとセンニンソウを頭や腰に巻き両手にヤブニッケイの小枝を持った女性たちが続き、鳴り物入りで陽気に集落を回り厄払いをします。

いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されています。

それぞれ年に1度の機会ですが、是非の時期を狙ってお越しいただき、重要無形民俗文化財のパーントゥに触れてみてください。

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宮古島のパーントゥ

【お問い合わせ】 
宮古島観光協会 電話:0980−79−6611
※詳しい日程などは宮古島観光協会ホームページなどで確認

【交通アクセス】

島尻地区までは宮古島空港から約14キロ、約30分。空港から県道78号線へ出て、県道83号線、県道230号線経由で島尻入口バス停を右折。
上野野原地区までは宮古島空港から約6キロ、約14分。空港から県道190号線経由。